サインの配置計画

サイン計画は「利用者が知りたい情報」や「管理者が伝えたい情報」を把握するところから始まります。
「どんな情報」を「どの位置」で伝えるかによって、整備するサインの種類が決まります。

案内サイン

現在地の確認と目的地の方向・経路を案内するために、出入口付近や休憩所の前など、利用者動線の起点となる場所に設置します。
目に留まりやすい場所であること、近づいて見るためにサイン周辺に障害物がないこと、立ち止まっても通行の妨げにならない場所を選んで設置する必要があります。

〔事例〕
案内サイン

誘導サイン

主に利用者動線の分岐点に設置します。
人が情報なしに不安なく歩ける距離は150〜300m(※01)と言われるため、サイン間の距離が長い場合は一本道の途中にも設置を検討する必要があります。

〔事例〕
誘導サイン

出典・参考資料
  • 『歩行者のためのコミュニティーサイン〜わかりやすい街づくりの計画ガイド〜』
    1993.11 監修:建設省都市局/編集・著作:財団法人都市づくりパブリックデザインセンター コミュニティーサインに関する研究会

記名サイン

主に施設・地点の入口付近に設置します。
施設・地点の名称は、案内・誘導サインで示す目的地となるため、利用者・管理者の共通認識とすべき重要な情報です。

〔事例〕
記名サイン

解説サイン

説明対象の付近に設置します。
資源解説の場合は、誰もが認識しやすく景観の妨げにならない位置・高さ・大きさ・色使いなどバランスが特に重要です。

〔事例〕
解説サイン

注意サイン

「立入禁止」などは必要な箇所にピンポイントで設置します。
施設利用上の注意等を網羅的に伝えたい場合は、案内サインに併設するなど、広く目に留まる位置に設置し周知を図ります。

〔事例〕
注意サイン

掲示サイン

案内サインと同様に利用者動線の起点となる場所や、公園事務所前などの管理施設付近に設置します。

〔事例〕
掲示サイン

  • 表示面の退色・劣化等が早まってしまうため日射量の多い南向き・西向きの設置は極力避けるようにします。
    特に斜め型は日射の影響を強く受けてしまうため日陰への設置が望ましいです。
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