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第18回 小山鐡夫追悼記念号『植物園の話』より

ニューヨーク植物園から国際的に活躍された『日本植物界の仕掛人』、小山鐡夫博士。
上記アジア部長時代より交流、『黒船が持ち帰った植物』『絵で見る伝統園芸植物と文化・欧文訳版』『日大双書シリーズ』4冊をお手伝いした。
本書は小山博士の母体・ニューヨーク植物園27年間の研究・教育活動の集大成として纏められた。

日本大学生物資源科学部資料館双書1『植物園の話』
小山鐵夫 著 / アボック社 / 1997年 / B6判 220頁

(本書まえがき)

平地が狭い日本では、私どもの居住地は高度に都市化してしまい、ほぼ完全にセメントとアスファルトに囲まれた生活を余儀なくさせられている。したがって、生活のアメニティの中での花と緑とオープン・エアの要求度が日増しに増大している。

こういう現状のもとに、一般市民の植物園や緑地公園に対する関心が高まるのは当然であり、誰もが、緑の背景に浮かぶ色とりどりの美しい花を眺めながら、都会のせわしいざわめきから離れて、ゆっくりと良い空気を吸う時間を持ちたいと願うのは当然である。

植物園はまさに、そういう環境を提供する場所である。

しかし、花と緑の生活のアメニティの提供は、実は植物園の役割の中では、ほんの一小部分に過ぎない。植物園では、広汎にわたる植物の研究と教育が行われ、私どもの食素材、衣類から医薬品、化学品、木材などの植物産業の資源の探索収集や、その遺伝子の保存、観賞用植物の育種改良から事植物についての多様なイベントも行われている。

植物園に関する本は多々あるが、そのほとんどは植物園のカタログ的な紹介か、そこに見られる面白い植物の解説にとどまり、右に述べたような植物園の活動に言及していないので、植物園の中でスタッフがどう動き、どういう仕事が進められているのか、また、世界の植物園で今何が起きているのか、などを知る機会は少ない。

一九六三年以来、二十七年余りをニューヨーク植物園で過ごした著者は、植物研究と教育のほかに、植物園の管理、広報に関与し、果ては財政にも参画した。その仕事の一部を、植物園での研究・教育活動、運営事務の実話を軸に、国際関係の面にも触れてこの冊子にまとめて見た。これによって、植物園の現場の仕事について知っていたければ幸いである。

本書の二十六話は、一九八四年四月から一九八六年九月まで、三十回にわたって朝日新聞社刊行の『朝日園芸百科』に連載された「植物園の話」を柱にして、加筆とアップデートを行ない、新しい写真を多数補って、記事の実感をより一層強めるように努力した。

本書刊行にあたり、初出の「植物園の話(一~三十)」の原稿作成と編集をお世話くださった、朝日新聞社事典編集室の大谷洋平さん、今回その転載を快諾くださった同出版局の編集委員、藤沢実さんに深甚の謝意を表する。株式会社アボック社の毛藤圀彦社長は、原稿の細かい点にまで気を配られ、同社の南雲まち子さんと小嶋明人君には編集の面で大変御世話になった。あわせて厚く御礼申しあげる。

一九九七年六月一日 小山鐵夫

(本書あとがき)

この本をここまでお読み下さった方々は、植物園の現場の仕事、特にあの美しいガーデンを演出するための舞台裏の活躍や縁の下の力持ちの存在についての御理解を深められた事と信ずる。かかる事の次第をお知りの上、次回、植物園を訪問されれば、興味も楽しさも倍増するであろう。

今、日本の各地で、地方自治体などによる植物園の建設計画が見られる。この本からお解りいただけるように、植物園の建造それ自体はそれほど難しくないにしても、より大切なことは、その後の維持管理の体制作りと、資金計画である。日本の植物園を観ていると、その大半は、植物主体でなく、建物などいわゆるハードウェア重視の建設で、結局は皮肉にも植物が育てにくい機関となる事さえあり、さらに、長期的な観点からの運営計画が欠けているため、植物園の最重要機能である植物の収集、保存、研究の目的を達成できずにいる。

日本の将来の植物園計画について、この本が少しでもそのソフト部分の企画にお役に立てば、著者の幸いこれに過ぎるものはない。

『植物園の話』コンテンツ一覧▼ 目次(青字)をクリックすると、各文をご覧いただけます

本書まえがき

第一話ニューヨーク植物園
第二話古代エジプトに逆上る歴史
第三話温室は華麗なシンボル
第四話もうひとつの顔・・・・・・花壇と並木
第五話さまざまな「ガーデンズ」
第六話特殊な植物園
第七話ニューヨーク植物園の四季
第八話植物園の舞台裏
第九話植物園と大学
第十話植物を集める
第十一話植物を保存する
第十二話植物の情報ストック
第十三話植物園での植物研究
第十四話社会生活とのつながり
第十五話教育的な役割
第十六話憩いの場として
第十七話娯楽に公開されるケース
第十八話両陛下をお迎えして
第十九話菊人形と菊花展―第二回目の特別行事
第二十話ニューヨーク植物園のゲストブック
第二十一話ヨーロッパの植物園
第二十二話アジアの植物園
第二十三話北アメリカの植物園
第二十四話中・南米の植物園
第二十五話オセアニアとアフリカ
第二十六話植物園の在りかた

本書あとがき

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